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2018年9月 5日 (水)

ノーベル文学賞受賞作「雪国」の感想

ノーベル文学賞受賞作「雪国」(川端康成 著 新潮社 ISBN978-4-10-100101-2)を読みました。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」という、文章は、誰もが知っている有名な文章ではないかと思います。

「国境の長いトンネル」とは、上越線の清水トンネルのことで、上越新幹線の開業以来、旅客については、上越新幹線にとられてしまった状態ですが、現在でも定期の普通列車が、5往復走っております。
長いトンネルを抜けて、汽車が止まった信号所は現在の土樽駅です。土樽駅についてはこちら

小説が書かれた時代を考えれば、首都圏~日本海方面への重要なルートであったと想像できます。

主人公島村(妻子持ち)と越後湯沢の温泉街で出会った「駒子」の下に通い、また越後湯沢に向かう汽車の中で出会った「葉子」、この二人の女性と島村の話が小説の中心になります。

雪国の情景の描写がとても評価された小説という評価ですが、この点については私も未熟ながらそう思いました。

しかし、登場人物がどうも好きになれません。(特に主人公の島村のボンボンぶりに)
これは心理描写が、「若い人には分からない」との評価を見ましたが、歳を取れば分かるようになるかもしれません。

実際、「宮本武蔵」(吉川英治著)を学生のとき、読んだときは、本位田又八がどうしても好きになれなかったのですが、10年たって読んだとき、本位田又八に普通の人間らしさを感じられ、最も感情移入した登場人物になったことがあったので、島村の「ボンボン」ぶりも、許せるようになるのかもしれません。

また、スローテンポな展開ですので、飽きる人は飽きてしまうかもしれません。

上級者向けの小説かなと思いました。

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