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2019年11月

2019年11月27日 (水)

システムの商談時のリスク診断の指標について

SEマネージャーのためのプロジェクト管理」(桜田孝 著 青山ライフ出版 )を読んだ中で、参考になりそうなところがいくつかあったのですが、その中でプロジェクトのリスク総合診断というところで、商談時のリスク診断というところを備忘録がてらまとめておこうかなと思います。

商談を開始するときのリスク管理で、リスクが大きいは、コンティンジェンシー予算を増やしたり、リスクを軽減したり、最悪、商談を辞退する必要性があるとしています。

リスクを確認する方法が、書かれていますが、そこを引用しますと


次の9つのうち,3つ以上該当するプロジェクトは、問題を引き起こす可能性が高いとのこと。
1.新規顧客からの受注
2.新システムの要件が「現行どおり」となっている
3.新技術や経験のない処理方式を採用している
4.IT企業と顧客の間で一括請負契約を結んでいる
5.IT企業のプロジェクト原価率が95%以上
6.開発期間が短納期
7.プロジェクト・マネージャーが類似システムの開発経験なし
8.IT企業が下請けに90%以上回している
9.顧客の要件定義能力に問題がある
(「日経コンピュータ 2010/1/15 NTTデータ 岩本副社長(当時)」からの出典とのこと)

さらに著者は経験的に下記の項目を上げています。

10.プロジェクト・マネージャーが過大な自信を持っている
11.ベンダとユーザの間の関係が"馴れ合い"で相互に甘えがある
12.ユーザに過大な期待を売り込んだ「何でもやります」
13.決めたことを一言でひっくり返す「独裁者」がいる
14.既存ベンダが辞退した案件である

『』が参照文献からの引用・一部変更

あと私独自に指標になるかなと思うのを上げますと
15.顧客側のTOPが独断で導入を決めたりして、具体的な要件が無い
16.顧客側の要求が、「完璧な資料を持ってこい」などと要求が高い、ミスがあると激昂したりする
17.経営層が極端が政治的思想を持っていたり、宗教への過度の信仰をしていて、それを社内に徹底している。
18.社風がワンマン企業の会社
19.パッケージ導入をする際に、その業界、業種、規模に導入するのが初めて
20.パッケージへのカスタマイズが多数生じる

チェックする項目は、最大10件程度が良いとしています。(3~4割該当したら、危険と言う感じでしょうか)

 

ホントにあった、炎上した案件に当てはめてみる

ある人材派遣会社への、管理システムを導入プロジェクト(大炎上した)で上の20項目を当てはめようと思います。(ちょっと多いですが)

1.新規顧客からの受注
 →該当

2.新システムの要件が「現行どおり」となっている
 →非該当(あれもやりたい、これもやりたいになっていた)

3.新技術や経験のない処理方式を採用している
 →該当(大規模案件だからとあれこれ、盛沢山になっていた)

4.IT企業と顧客の間で一括請負契約を結んでいる
 →非該当

5.IT企業のプロジェクト原価率が95%以上
 →非該当

6.開発期間が短納期
 →非該当(長期間だったが、後から考えたら足りなかった)

7.プロジェクト・マネージャーが類似システムの開発経験なし
 →該当(技術、分野とも初めてだった、それで余計なことをして火に油を注いだ)

8.IT企業が下請けに90%以上回している
 →非該当(オフショア含めて、50%ぐらいですかね)

9.顧客の要件定義能力に問題がある
 →該当(要件定義を絞れていない、開発側がまとめたものを自分たちは成果を評価するような感じだった)


10.プロジェクト・マネージャーが過大な自信を持っている
 →該当

11.ベンダとユーザの間の関係が"馴れ合い"で相互に甘えがある
 →非該当

12.ユーザに過大な期待を売り込んだ「何でもやります」
 →該当(担当営業は、大風呂敷を広げる人だった、自分では閉じない)

13.決めたことを一言でひっくり返す「独裁者」がいる
 →該当(開発側のPMと顧客側の責任者が独裁者、このせいで病気になったメンバーがいる)

14.既存ベンダが辞退した案件である
 →該当(既存ベンダーは、置き換え案件でも何もしてこなかった)


15.顧客側のTOPが独断で導入を決めたりして、具体的な要件が無い
 →非該当

16.顧客側の要求が、「完璧な資料を持ってこい」などと要求が高い、ミスがあると激昂したりする
 →該当(顧客側の責任者は資料にミスがあると、開発側の社長を呼び出して恫喝している)

17.経営層が極端が政治的思想を持っていたり、宗教への過度の信仰をしていて、それを社内に徹底している。
 →該当(左右どちらかに振り切れています)

18.社風がワンマン企業の会社
 →該当(役員が急に馘になるような会社らしい)

19.パッケージ導入をする際に、その業界、業種、規模に導入するのが初めて
 →非該当

20.パッケージへのカスタマイズが多数生じる
 →該当(パッケージがあることが逆に足を引っ張った)

全体で12件該当

引用元にあったNTTデータの副社長が書いた項目(1~9)で、4項目該当、該当が3つ以上あると炎上する確率が高いらしいので、商談開始の時にこのようなリスク管理ができていれば、辞退するという手もあったかと思います。
(もしくは、要件定義後の再見積もりの段階で辞退するなど)

このような項目を使って、リスク分析を商談の時にすれば、効果はあるかと思います。

ただ、営業の評価が受注金額ベースで、その受注したプロジェクトが最終的にどうなったかを評価しない限り、改善できないだろうなと思っています。それと、戦略的失注をしたときに、マイナス評価にならないような会社の制度がないとダメでしょうね。

「SEマネージャーのためのプロジェクト管理」を読んだ感想

SEマネージャーのためのプロジェクト管理(桜田孝 著 青山ライフ出版 ISBN 978-4-434-21802-6)を読んでみました。

SEと書いてあるので、システム関係のプロジェクト管理について書いてあります。

著者の紹介を見ると、著者は三菱電機の相当大きいプロジェクトを担当していていたようなので、そのことを留意して読まないと、いけないかなと思います。

過剰なプロジェクト管理は、プロジェクトの停滞を招くかと思いますので、このプロジェクトではどのような管理方法が良いか、進め方が良いかは考えていかねばならないかと思いますので。

内容は、プロジェクト管理の、教科書と言う感じで、プロジェクト管理に関する様々な、手法をプロジェクト計画~完了までを網羅したものとなっています。

大学の教科書や社内の研修資料と言った感じで、硬めな雰囲気の本で、いくつかプロジェクト管理を経験した人向けの内容かなと思います。
自分の経験を踏まえたうえで「こういう方法もあるんだ」等と思うことがあるかと思います。

ベンダー向けの本とは思いますが、導入先企業のプロジェクトの担当者が読んでもためになるかなと思います。システム会社はこういうものなのか、と思うと思います。この本でも、ユーザー側の協力が重要と度々言及されています。ユーザーのプロジェクトに関わる姿勢についてもことによっては、リスクとなると書いてあります。(間違った「お客様は神様」精神の担当者だったら、激怒するかもしれませんが)

また、「余談」というコーナーがところどころでてきて、著者が経験したり、見てきたプロジェクトの話(失敗が多い印象)が本書の本当の良さだと私は思います。

2019年11月20日 (水)

「本屋の新井」を読んでの感想

「本屋の新井」(新井見枝香 著 講談社 ISBN 978-4-06-513413-9)

有名な書店員、新井見枝香さんの2冊目のエッセイです。
(2019年11月現在、三省堂書店に在籍だと思っていたらHMVに転職されていました)

一冊目(「探しているものは そう遠くはないのかもしれない」)は、私生活の話題が多かったですが、今回のは、書店員としての話題が多めです。
本の紹介が多いですが、書店の内部事情を書いているところが面白かったです。

その一部
・図書カードが書店には利益にならないこと
・POPについての話
・書店で本を購入したときに入れてくれる袋が書店には結構負担になっている話
・棚整理の話

これ読むと、書店で、本を棚から手にとって買うのを止めたときは、元の位置に戻したり、買った書籍を袋に入れてもらうのは止めようと思ったりします。

近所の本屋のお姉さん(年上の女性はお姉さんというのが礼儀)も、袋やカバーを毎回辞退していたら、感謝されたのは、こういう理由があったのかと思ったりしました。

本の紹介もされているので、紹介されている中で、気になった本は読んみるのも良いかと思います。

2019年11月 7日 (木)

10年以上社会人をやって思った、経営者一族が会社を牛耳っている、ブラック企業の特徴と見分け方

ブラック企業は表からだと分からないので、その見分け方というのは、就職・転職活動をする人には是非とも知りたいところ。

求人に「若手が活躍」、「アットホームな職場」、「夢」「やる気」なんていうキラキラした言葉が並んでいると危険だというが、良く言われています。

他にも色々な見分け方があるかと思いますが、私自身の経験で思った経営者が会社を私物化しているところはブラック企業の可能性が高いと思ったので、その特徴と見分け方を2つ載せておこうと思います。

経営者一族に権力が集中している

経営者一族に権力が集中している会社は、社内で独裁体制になっていて危ないと思います。

具体的には、役員に経営者一族の名前が連なっていたりすると危ないです。

また、上場企業限定になりますが、四季報に掲載されている株主構成に、大株主に経営者一族や、経営者一族がやっている資産管理会社が複数出ている場合は、要注意だと思います。

こうなっていると会社を一族で牛耳っていることが多いですし、従業員の命よりも、経営者一族のカネが大事という会社ができあがります。

そういう会社は、業績を良くするために、無理を従業員に強いて、厳しい売り上げノルマを課したり、経営者一族が従業員の生殺与奪権を握っているような振舞いをしたりしていました。

非上場の場合だと分かる術が無いのと、中小企業だとそもそも一族経営が多いので、そこは留意してもらえたらと思います。

経営者の思想を押し付けている

経営者が書いた標語が社内の至る所に貼ってあったり、経営者自身の書いた本や、思想にあった本が並んでいるような会社も危険なことが多いように思います。
経営者自身が、「軍国主義復活」、「共産主義革命」、「ある宗教の信者」という思想でも、会社に持ち込まなければいいのですが(公安調査庁としては一部は良くないと思いますが)、会社に持ち込んで従業員におしつけているのは、会社を私物化していて良くないと思います。

経営者は、従業員を兵隊、捨て駒、信者候補ぐらいに思っているかもしれません。

私は、右系の会社内部を見たことがあるのですが、「大日本帝国の悪い部分」を濃縮したような会社でした。

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