書籍・雑誌

2021年3月25日 (木)

クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち(松崎一葉著 PHP新書)

クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち(松崎一葉著 PHP新書)を読みましたので、概要と感想

概要

仕事はできるが、部下を潰す上司というのは、どの会社にも居るかと思います。

頭がいいし上への配慮もするので出世はするし、パワハラの類はせずにネチネチと部下を責めて、メンタル不調にしてしまう。会社も問題と分かっているが、成績は良いので見て見ぬ振りをする。
そんな、「困った上司」についてまとめられたのが、この書になります。
著者は精神医学を専門としており、産業医として見てきた実例を交えて紹介しており、何故クラッシャー上司が生まれる原因やどのような部下が「標的」なるか、クラッシャー上司への対策方法がまとめられています。

クラッシャー上司は精神的に「未熟」であり、部下を追いつめるたりするのは、赤ちゃんが喚いたり、パワハラをするのと変わらないとしています。
また、他者への「共感」が欠けていると論じています。部下の状況に共感ができないから、部下がどう思っているかなどに考えが及ばないとしています。
また、ミスを責めるばかりで褒めることができないという面もあります。

追いつめられる部下は、「真面目で、目標に対して努力を怠らず、責任感の強い」性格とのこと。
クラッシャー上司の無理な目標に真面目に取り組み、理不尽な叱責にも自分が悪いと自責の念を持ってしまい、最終的に精神疾患を煩ってしまうらしいです。
「そんなのは、軟弱なヤツ」だけと思う人もいるかもしれませんが、実例では、大学では応援団所属で、精神的にもタフだった人も追いつめられています。

かつての高度成長期では、モーレツ社員、鬼上司として許されてきたクラッシャー上司が、これからは許されない時代が来るとしています。
それは、これからの時代はイノベーションを起こさないと会社を存続できない時代になりつつあるが、クラッシャー上司では、その上司以上に組織が大きくならず、イノベーションも起こらないとしています。
また、かつては我慢して会社に奉公すれば良いことがあるという時代だったが、低成長時代ではその見返りも既に無くなっています。
このような、会社組織の改革は、なかなか起こらないし、現在もクラッシャー上司の被害に遭っている被害者がいるので、先述が書かれています。

クラッシャー上司への対策

1.クラッシャー上司を理解する

クラッシャー上司は、「結局は未熟であり、器が小さくかわいそうなヤツ」と上から目線で見る。

2.自分の弱い面をさらす

仕事にケチをつけてきたら、「またマウンティングをしてきた、勘弁してくれよ」と思ってまともに反応しない方が良い。
ただ、仕事は「しっかり仕事をしている」と信念をもてるだけの私語とぉする。
そして、仕事に信念が持てたら、被害を他者と共有する。(被害者友の会ですね)

3.マニュアルを作成する

クラッシャー上司が攻撃を始めたら、救出する方法を同僚と決めておく。

4.退行の激化を遮断する

上司が攻撃を始めたら、赤ちゃんが喚いているのと同じなので、「はいはいよしよし」と言う感じで相手にしてあげる。
「おっしゃることはよく分かります」と共感的な姿勢を示して、聞き役を買って出る。

5 マイナスの感情を見せてはならない

穏やかな態度で話を聞き、話のスピードを少し落として、本人の怒りには一切反論せず、ひたすら言い分に頷きながら、たっぷりと時間を取って傾聴に徹する。
尋ねられたら事実は事実としてきちっと伝えるが、そこに自分の意見を入れない。

(一部、心理カウンセラーのロジャース3原則に通じるところがありますね。)

中長期的には、会社がGRRを整備して、ストレス対応のためのリソースを準備する必要がある。クラッシャー上司を処分することになるが、左遷や降格したのでは意味が無く、歪んだ認知を矯正することが良いとしています。(著者が開発に携わった、3日間集中プログラムが紹介されています)

メンタル不全にならないための対策

メンタル不全にならないためには、自分の限界を知ることであり、限界の予兆としては以下のようなことがあげれています。

1.日常生活(洗濯、掃除等)や人間関係が億劫になったりした場合

2.ちょっとしたことで、怒りを覚えた場合(認知の歪み)

限界を感じたら、回復のため3日ほど休みを取り生活パターンを崩す。

感想

読んでみての感想ですが、そうだなと思う部分が多かったです。
私もクラッシャー上司から2回潰されたのですが、この人たちは、「自分は絶対正しい」という思いこみと、組織の中の位置を気にする小心者という面がありました。結局はどちらも自分の不快なことをギャーギャー騒いでいるだけの人だったなと思いました。
人の性格は、なかなか変えられないものだと思いますが、少し気が楽になりました。

新書ですので数時間で読めてしまいますので、全国の「クラッシャー上司 被害者友の会」(仮)の皆さんや、クラッシャー上司に社員を潰されて悩まされている人事部門の方などに読んでいただきたいです。

2020年8月16日 (日)

「漫画バビロン 大富豪の教え「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則」を読んで

電車の広告で、ふと気になり、立ち寄った書店で購入しました。

 

「バビロンいちの大金持ち(The Richest Man In Babyron)」を漫画化したものとのことです。
原作を読んだことが無いのですが、2時間程度で読み切ってしまいました。

 

お金の話ですが、投資とか金儲けと言う話ではなく、お金への不安をなくすために。いかに節約して資産を作り、増やし、守るかという基本が書いてあるように思いました。

 

そのための原則が、漫画のストーリに沿って紹介されていく話です。

 

黄金に愛される7つ道具として
1、収入の1/10を貯金せよ
2、欲望に優先順位をつけよ
3、貯えた金に働かせよ
4、危険や天敵から金を堅守せよ
5、より良きところに住め
6、今日から未来の生活に備えよ
7、自分こそを最大の資本にせよ

 

のようなことがことが紹介されており、これらは、以下のように言い換えられると思います。

 

1はお金を貯めるためのルール
2は1を実現するための節約方法(低い優先順位のものは求めない)
3は蓄えるだけなく運用すること。
4は3を行うために注意すること(自分の分からない商いや投資、ギャンブルには注意する)
5は仕事へのモチベーションを保つための住居を得ること
6は将来へそなえることで、お金への不安を払しょくすること
7は己で行動・実践すること

 

これと同じようなことをして、一介の地方公務員を続けて、ある程度の資産を形成したという人を知っているので、あながち間違ったことは書いていないと思います。

 

内容が平易という意見もあるようですが、それは、教科書的な原則が書かれているからでないでしょうか。

 

読みやすいと思いますし、いつもお金の心配をしている自分のような人は読んでも損はないかと思います。

 

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2020年4月19日 (日)

みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」 の感想

『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』(日経BP)を読みました。
私も、一応IT技術者で、IT業界に身を置く身ですし、知人もみずほ銀行の2019年に稼働した勘定系システム「MINORI」の開発に関わっており、開発工数の35万人月の何人月かは、彼の分だったので、書店で並んでいるのに気になって読んでみました。

 

構成としては、2019年に稼働した勘定系システム「MINORI」の開発や今後について、2011年3月に発生した、東日本大震災での義援金受付でのシステムトラブル、2002年4月の第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の三行合併の直後に起きたシステムトラブルという、この19年に及ぶみずほ銀行のシステムに関することがまとめられています。
2002年4月の第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の三行合併の直後に起きたシステムトラブル、については、以前「動かないコンピュータ」で読んだことがあるような気がするので、再録なのでしょう。

ちょっと残念だったのは、2019年に稼働した勘定系システムについて、やや奇麗事で片付けられているなという感じを受けました。35万人月もかけた、プロジェクトでどんないざこざが起きて、どのようになったのかが、あまり見えなかったのは残念です。

このような大規模システムに関わることは、今の職場ではなさそうですが、それでも気になる事、自分の会社でもやらないといけないと思ったことはありましたので、まとめておこうと思います。

 

2019年に稼働した勘定系システムの開発プロジェクト

ユーザ部門が要件定義時に「現状と同じで」というAS ISの要件定義は、禁止して、あるべき業務フローを考えさせた。

ユーザ部門は、本当に今のままでよろしくということが、多いので、これをやったことは、すごいと思います。
私の経験した中で最悪のパターンは、現状システムから出ている帳票の数字の根拠が分からないのに「これでよろしく」という客がいました。

 

4重チェックでシステム品質を高めた

開発エンジニア(第1線)、開発エンジニアのプログラムを側でチェックする(第1.5線)、情報システム部門の視点で品質を満たしているチェックする(第2線)、業務監査の視点で品質をチェックしている(第3線) 業務監査視点でのチェックをするというのは、なかなかできないことだと思いましたが、システムは社の業務に深く関わることですから、基幹システムですと、これぐらいやらないといけないのかもしれません。

要件定義前に建てたスケジュールの見直し

要件定義をした後に工数を見直した結果、当初の想定より長引く工程があって、スケジュールを見直したようですが、通常ですとベンダーの検収に関わったりして、無理やりなスケジュールのまま突き進まなかったのは良かったのかと思います。

 

ユーザ部門に早い段階でシステムの機能確認をさせた

要件通りに作っても、出来上がったシステムを見て、「あーじゃない、こーじゃない」とユーザ部門が言うのが常ですが、それを早い段階でつぶしていったのだなと思いました。

 

システム切り替え時も入念な準備と訓練を行っていた

システム切り替え時の進捗管理ツールまで作っていたらしいですが、そこまでできなくても事前準備を入念にやったりはできるかなと思います。移行時の「トラブルを想定した訓練も行ったりしていたようで、このあたりは、自分の会社でもやっておいた方が良いかもしれません。

2011年3月の震災直後のトラブル

システムの老朽化対策をしていかないといけない

1回作ったから終わりでは無くて、新規開発ではなくても適宜改修作業はしていかないといけないと思いました。

トラブル発生時の手順や判断基準を予め作っておかないといけない

システムトラブル時に、その場で手順を作ったりせずに、事前に手順や切り戻しのタイミング、役員への連絡するタイミングなどを作らないといけないと思いました。

システムがブラックボックス化するとトラブルが長引く

退職者からの引継ぎが十分でなかったりして、システムの全容を把握できていなかったりすると、ブラックボックス化してトラブルの要因やトラブル解決に時間がかかったりしてしまうようになってしまうなと、心当たりがあることが書いてありました。

 

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2020年2月 6日 (木)

仕事論 「水曜どうでしょう」2人の名物ディレクターが働き方を語る 藤村忠寿、嬉野雅道著を読んだ感想・書評

仕事論 「水曜どうでしょう」2人の名物ディレクターが働き方を語る(藤村忠寿、嬉野雅道著 総合法令出版)を読んだ感想・書評になります。

 

 

「水曜どうでしょう」で、大泉洋さんやミスターこと鈴井貴之さんより目立つ、名物ディレクターの藤村君とカメラ担当だった嬉野君が書いた本になります。

テレビマンとして、ビジネスマンとしての藤村忠寿さんと嬉野雅道さんの一面を読みとれる本となっています。会社(この場合はテレビ局)や、未だに新作が発表される「水曜どうでしょう」の仕事としての考え方なんかがまとめられています。

メディア関係でない職種の私でも、「ああなるほど」と思うところがあるので、いくつか書いておこうと思います。

  • 人は組織に属して、生きていく、フリーで生きていける人も何らか他者と協力関係を築いて生きている
  • 出来ないことは、しっかり根拠をもって出来ないと言う
  • しっかり計算された企画書だけみて、承認するような上司はいけない、企画書を出した部下の熱意を見ている
  • 普段からチーム内で話ができていれば、会議はいらない
  • 組織を変えるには、一人だとわがままだと思われるから、「共感する人」とやらなければいけない、少なくとも二人いればいい。
  • 現場で働く人達が、意志をもって働きやすい環境を作って、自分で考えて、仕事を楽しい物にしていけば、会社の雰囲気も変わっていく。
  • ブラック企業でなければ、20代は我慢して経験を積んだ方がいい。
  • 「やりたい仕事」については、その思いをずっと持ち続けないと、会社の中で何もできない人間になっていまう。
  • 組織を変えられるのは、経験を積んだ30代になってから、40代からは下の世代に前例を示さないといけない
  • 会社に属している肩書きを利用する。
  • 市場調査やマーケティングに頼るのではなく、自分自身が売れると思ったものを作った方がいい
  • トラブルが起きたときは、トラブルを収めるだけでなく、原因を追究しないと、自分の判断基準を作れない
  • 今自分たちの状況の中で、できることをやっていく
  • 失敗をネガティブに捉えない、ミスから新たなものができるかもしれない
  • 選択肢に迷ったら、とりあえず一つを選んでやってみる。失敗しても何から拾い物はある。
  • 客観的に物事をみれる人がいるということは、大きな意味がある。
  • 自分で考えて、自分で判断していく仕事は、最終的に人生と重なる
  •  

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2019年11月27日 (水)

「SEマネージャーのためのプロジェクト管理」を読んだ感想

SEマネージャーのためのプロジェクト管理(桜田孝 著 青山ライフ出版 ISBN 978-4-434-21802-6)を読んでみました。

SEと書いてあるので、システム関係のプロジェクト管理について書いてあります。

著者の紹介を見ると、著者は三菱電機の相当大きいプロジェクトを担当していていたようなので、そのことを留意して読まないと、いけないかなと思います。

過剰なプロジェクト管理は、プロジェクトの停滞を招くかと思いますので、このプロジェクトではどのような管理方法が良いか、進め方が良いかは考えていかねばならないかと思いますので。

内容は、プロジェクト管理の、教科書と言う感じで、プロジェクト管理に関する様々な、手法をプロジェクト計画~完了までを網羅したものとなっています。

大学の教科書や社内の研修資料と言った感じで、硬めな雰囲気の本で、いくつかプロジェクト管理を経験した人向けの内容かなと思います。
自分の経験を踏まえたうえで「こういう方法もあるんだ」等と思うことがあるかと思います。

ベンダー向けの本とは思いますが、導入先企業のプロジェクトの担当者が読んでもためになるかなと思います。システム会社はこういうものなのか、と思うと思います。この本でも、ユーザー側の協力が重要と度々言及されています。ユーザーのプロジェクトに関わる姿勢についてもことによっては、リスクとなると書いてあります。(間違った「お客様は神様」精神の担当者だったら、激怒するかもしれませんが)

また、「余談」というコーナーがところどころでてきて、著者が経験したり、見てきたプロジェクトの話(失敗が多い印象)が本書の本当の良さだと私は思います。

2019年11月20日 (水)

「本屋の新井」を読んでの感想

「本屋の新井」(新井見枝香 著 講談社 ISBN 978-4-06-513413-9)

有名な書店員、新井見枝香さんの2冊目のエッセイです。
(2019年11月現在、三省堂書店に在籍だと思っていたらHMVに転職されていました)

一冊目(「探しているものは そう遠くはないのかもしれない」)は、私生活の話題が多かったですが、今回のは、書店員としての話題が多めです。
本の紹介が多いですが、書店の内部事情を書いているところが面白かったです。

その一部
・図書カードが書店には利益にならないこと
・POPについての話
・書店で本を購入したときに入れてくれる袋が書店には結構負担になっている話
・棚整理の話

これ読むと、書店で、本を棚から手にとって買うのを止めたときは、元の位置に戻したり、買った書籍を袋に入れてもらうのは止めようと思ったりします。

近所の本屋のお姉さん(年上の女性はお姉さんというのが礼儀)も、袋やカバーを毎回辞退していたら、感謝されたのは、こういう理由があったのかと思ったりしました。

本の紹介もされているので、紹介されている中で、気になった本は読んみるのも良いかと思います。

2019年9月10日 (火)

ブリティッシュ・ジョーク満載のおバカSF小説「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズの感想

googleで「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」を検索すると、42という答えを出してくれます。

これの元ネタって「銀河ヒッチハイクガイド」(ダグラス・アダムズ著)という小説が基になっているものなんです。
何でも英語圏のIT技術者は、結構この小説が好きが人が多いということを聞いたことあるような気がします。

日本のIT企業でこんなネタやったら、「始末書」を書かされそうですが(羨ましいなぁ)

この元ネタになった、「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズは3部作だったのですが、この後追加で2部が追加されたり、著者が逝去した後に、別の人が続編を書いたりしています。

日本語訳も、現在は河出書房新社から出版されており、英語嫌いでも日本語で読むことができます。

続編は読んでいませんが、3部作の「銀河ヒッチハイクガイド」「宇宙の果てのレストラン」「宇宙クリケット大戦争」(安原 和見翻訳)を読みました。

内容はブリティッシュ・ジョーク満載のおバカSF小説という感じです。(褒めています)

主人公は、うだつの上がらないアーサー・フィリップ・デントが、自宅の立ち退き反対から話が始まります、アーサーの友人のフォード・プリーフェクト(実は宇宙人)が地球が破壊されるという話をして、その後ヴォゴン人という、いかにもお役人を風刺したような宇宙人が出てきて、公共工事のため地球が早速破壊されます。

アーサーとフォードは、間一髪でヴォゴン人の宇宙船に「ヒッチハイク」で乗り込むことに成功しますが、見つかって宇宙空間に追い出されてしまいます、その後、ゼイフォード・ビーブルブロックス(頭を2つもつ宇宙人)の宇宙船「黄金の心号」(これも盗難船)に偶然助けられ、
ゼイフォードにナンパされた、地球人のトトリアンの4人と、未来の世界の鬱型ロボットことマーヴィンで宇宙放浪の旅に出るという話。

ここまでで、もうハチャメチャですが、放浪の旅は更にハチャメチャになってきます。

ハチャメチャぶりを細かく書くのは無粋ですので、つまみ食い程度に紹介すると

  • 「黄金の心号」(宇宙船)へ向かってきたミサイルは、マッコウクジラとペチュニアの植木鉢に変わる
  • アーサーはネズミに脳みそを取り出されそうになる
  • 地球はある答えを出すためのコンピュータで、この答えを出されると困る人たちが答えが出る前に破壊するようにした
  • 宇宙の終末を見ながらレストランに行って、食事をするが、食材がでてきてお勧めの部位を勧めてくる(何だか、ミノタウロスの皿みたいですね?)
  • 地球人の祖先は、原生の原人でなく、他の惑星の役立たずで、その「役立たず」を捨てた惑星の住民も皮肉的な最期を迎える
  • 無限引き伸ばされワウバッガー(永遠の寿命を持つ男)は、生きることに飽きてしまい全宇宙の知的生命体をアルファベット順に侮蔑しに行くことをしている
  • クリケットは大昔の宇宙戦争の記憶が歪んで表現されたもの
  • 外側も内側もイタリアンレストランそっくりな宇宙船が出てくる
  • アーサーによって、輪廻を回され続ける男アグラジャグが出てきて、当然、アーサーを憎んでいる
  • 自白剤を摂取しすぎて、真実のみを話す男が出てくる

おバカぶりは、実際に小説を読んでみてください。

電車の中で読んで爆笑して周りの人に白い目で見られたのは、「すごいよ!マサルさん」以来でした。
そんな経験があるので、なるべく人目につかないところで読むことをお勧めします。

2019年9月 4日 (水)

コロコロ創刊伝説(1巻)を読んでみた感想

海老名に行く用事があり、その帰りに海老名駅近くの「三省堂書店 海老名店」に立ち寄って、久しぶりに漫画コーナーを見てみました。
このお店の漫画の品ぞろえが、充実しているというか、趣味にあっているのか、面白いものが見つかります。

小学館のコーナーで、「のむらしんぼ」という懐かしい作者名を見て、手に取ってみてみると、「コロコロ 創刊伝説」という本でした。
小学生の頃(1990年~93頃)にコロコロコミックを購読していたので、懐かしさも手伝って、1巻を買いました。

読んでみると、コロコロコミック創刊時からの出来事をコロコロ一筋の、のむらしんぼ先生の自身の現在と当時の回顧と併せて、「コロコロらしいアレンジを加えて」描かれています。
絵柄は「つるピカはげ丸」をちょっと大人向けにしたような絵柄なので、何だか懐かしい感じです。
何より驚きだったのは、のむらしんぼ先生の現在の窮状が描かれていることでした。私のイメージでは、「つるピカはげ丸」のイメージがあったので、まさかここまでとは思ってもいませんでした。

一巻の内容ですが、創刊(1977年)から80年代前半ぐらいの内容になります。1981年生まれなので、何だか歴史書を読んでいるような感じです。

「ゲームセンターあらし」や作者自身の「とどろけ!一番」等、名前だけは知っている漫画のことが取り上げられています。
2019年9月現在で4巻まで出ているので、何れ自分が読んでいた時代のことが出てきて、「卒業」した後のことも読むことになりそうです。

(ネタバレ)先生の借金返済のため、かつてコロコロを読んでいた人は単行本を買って読んでみてください。

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2019年9月 2日 (月)

「グーグル、モルガン・スタンレーで学んだ 日本人の知らない会議の鉄則」を読んだまとめ

以前、自分の会社の会議にかかる人件費がどれほどかかっているか、計算したことがありましたが、そのとき会議のやり方の本でも読もうかと思っていたのですが、ついこの間ようやく、そのような本を読めたので、そのまとめや感想になります。

読んだ本は「グーグル、モルガン・スタンレーで学んだ 日本人の知らない会議の鉄則」(ピョートル・フェリクス・グジバチ著 ダイヤモンド社)という本になります。

会議を円滑に進め、いかに会議の生産性を上げるかの説明が著者自身の実例とともにまとめられています。文章もとても読みやすく、どんどん読めてしまいます。会議・ファシリテーションだけでなく、チーム作りについても触れられています。

この本を読んで「会議を効率化しよう」というのは、一人では無理があるので、同志を探して、係や課などの単位で、効率化を進められるようにした方が良いと思います。

以下は、本書の気になったところのまとめです。

会議について

1.会議は、ゴールを決めないといけない

この会議の目的は

  1. 意思決定
  2. アイデア出し
  3. 情報共有
  4. チームビルディング

のどれなの?という話です。

自分自身の経験の中で、良くある会議は、情報共有の会議だったのに、途中から上長が「これについて、アイデアないか?」みたいなことを言って、いつの間にかアイデア出しの会議になり、みんな急にアイデア出せなんか言われても、そんなすぐ出せるわけないので、時間だけがたって、終いには話を振った上長が「てめぇら、なんも考えずに仕事しているのか(怒)」となったりしています。
そうならないように、ゴールを決めましょうという話。

2.一度で全部決めて先送りしない

決めることは、会議中に決めてしまおうって話です。会議に出ていない人の意見が必要な時は、電話をしてでも聞いてしまおう、連絡がとれなかったら、次の会議にまでに誰が何をすべきかは落とし込もうということです。

確かに、無駄な会議だと、それは次回にみたいな感じで、ズルズル先延ばしになりますね。

3.ただ「やれ」というような会議はしてはいけない

相手がやってみたいと思う資料を作るべきであり、必ず聞き手からの質問の時間を作るべき。

参加者が納得するような会議にしていかないといけないということですね。ひどいと急に会議に呼ばれて、「やれやれ、これやれ」みたいで、ただ言われるだけ(言えない)会議も経験しました。

4.成果の高いチーム

チーム内で均等にお互いに意見を気兼ねなく言える。相手の気持ちを汲み取り、思いやれるのが成果の高いチーム。
無駄な会議は、大抵独裁者(その会議で一番職位が高いやつ)がいて、そいつの気に入らない意見なんか言えませんものね。

5.生産的な会議にする方法

アウトプットを出すのに、最少の人数で短時間で会議をする。
無駄に、人を集めても人件費の無駄ですし、時間もそうですよね。

 

以下は、本書でまとめられている、会議やチーム作りをいかにして、進めれば良いかのまとめです。

会議の生産性を最大化する鉄則

1.アジェンダには、議題の他、ゴール、重要性、時間配分を書く

  • 議題の他、会議の冒頭に最初にチェックイン、最後にまとめの時間を設ける
  • 議題は、進捗や報告などのオペレーショナルなものを持ってきて、後半に創造的なものを持ってくる

2.会議の前日の午前中にはアジェンダを参加者に共有する。

  • 当日に急に渡されても、分かりませんものね。

3,資料は、一か所にまとめておく

  • 各人のPCなどのローカル環境やメール添付ではなく、クラウド上など一カ所に置くようにする。

4.会議での役割は職位などで固定にしないで、ローテーション制する。

役割

  1. オーナー(マネージャー)
  2. ファシリテーター
  3. タイムキーパー
  4. ノートテイカー(議事録係)

※タイムキーパーは、タイムウォッチなどで、機械的にアラームを鳴らすようにする。

5,会議の冒頭のチェックインでは、全員が発言する

  • 内容は、自己紹介(自身状態、気持ち)、議題に関する感想、近況、議題には載っていないけど重要なこと、などを手短に発表

6.プレゼンでは、紙は一枚も配らず、スライドに集中させる

7.各議題の予定時間は小刻みに設定する

5分単位ぐらいを目安にする

  • 議題がない、議題の優先度がいずれも低い場合には、会議を無しにしてしまうなど、ルールも決めておく。

8.次回の会議に決めることになったものは、2日前までに共有するようにする

9.定期的に会議の見直しを議題にする

  • 「個人」への非難はせず、チーム全体の改善のためになされるものにする。
  • 不要な会議は、とりあえずやめてしまう。

ファシリテーションの鉄則

1.会議前にファシリテーターは、会議のオーナーと議題の時間配分と優先順などをプレミーティングしておく。

2.感情レベルの葛藤を引き起こしそうなときは、その恐れを明確にすることで、事前に取り除く。

※どのようなときも発言は建設的にが、ファシリテーターの基本の心構え

3.議論を引き出すために、氏名にランダムさを取り入れることで、メンバーが真剣に参加するようになる

4.質問は「状況」をより明確にするようにする

5.選択肢を並べて、それぞれのメリット・デメリットを書き出す

6.複雑な議題の場合、キーマンに事前に意見を聞いて、3案用意して、メリット・デメリットもわかる範囲で整理してそれを基に議論する。

7.しかめっ面で、支配的な雰囲気を作り出してしまう人は、どれだけ役職が高くてもファシリテーター失格

8.感情レベルの葛藤(対立)が生じそうなときは、場の空気を壊す仕掛けを作っておく。

※本文中ではコップの水をわざとこぼすという例が載っていました。

決められない会議のためのトラブルシューティング

1.結論を未だすべきかでもめる

  1. 複雑系の議題・・・仮説を絞り込まず行動する、PDCAサイクルを短期で回す
  2. 煩雑系の議題・・・まず慎重に分析して、その後対応する
  3. カオス系の議題・・・トップダウンで即行動
  4. 単純系の議題・・・即行動

2.議題を蒸し返される

six thinking hats(6つの帽子思考法)を用いる

  1. 白・・・客観的な事実とデータに基づいて考える
  2. 赤・・・感情的な視点から考える
  3. 黒・・・批判的に弱点を考える
  4. 黄・・・楽観的・肯定的に考える
  5. 緑・・・創造的に新たな視点から考える
  6. 青・・・考えのプロセスを構成し、調整的に考える

3.論点がずれる

  • アジェンダに無いことは、「次回の会議にしましょうか」などと建設的に聞く

4.言われたことをやっていない

  • 建設的にやっていない理由を根気強く問いかけ、原因を明らかにする

5.意見が最後まで割れる

  • 全会一致は時間の無駄
  • 個人的には賛成できなかったとしても、成功に繋がるように「言いたいことは、全部言った」ようにする。

根回しの鉄則

1.会議以外のコミュニケーションが無い場合、会議と会議の間にコミュニケーションがとれるようにする

2.根回しする際は「上司の上司の目線で、上司の成功の定義を明確にすると突破口が見いだせる

3.情報共有して、社内政治を行わないようにする

4.ごますりでなく、信頼関係が必要

チーム作りの鉄則

1.生産性を上げるには、チーム内の心理的安全性を高める必要がある

2.ネガティブな発言でも歓迎する

3.マナージャーが率先して、本音(弱み)を見せるようにする

  • 「悲しい」「困った」も自分が感じたことは、そのままメンバーに伝えて、メンバーからも伝えてもらう

4.全ての文句は依頼事と考える

5.定期的に愚痴会を開く

6.メンバーの失敗は、個人の失敗ではなく、プロセスの失敗なのだから、犯人捜しをせずに、何が原因だったのか、調べる方が良い。

7.始末書をなくして、仕組みに問題が無いか、調べた方が良い

8.マネージャーに必要な資質

  1. やさしさ
  2. 厳しさ
  3. ユーモア

9.不機嫌では人は動かない

10.年下からも学べ

11.根性論では、チームはまとまらない

12,どのような行動にも意味がある

2019年8月31日 (土)

「10年戦えるデータ分析入門」(青木峰郎著)を読んでの感想・書評

データ分析を頼まれた関係で「10年戦えるデータ分析入門」(青木峰郎著 SBクリエイティブ)を読んでみました。

本書の副題に「SQLを武器にデータ活用時代を生き抜く」とあるように、SQL文でどのようにデータ分析するかが、載っています。
SQL文の説明も結構な割合で含まれていますので、SQL文を作ったことが無い人でも、読めると思います。

また、サブクエリ(副問合せ)やウィンドウ関数、問い合わせ結果の縦横変換といった、データベースを扱うエンジニアでも対象の業務分野によっては、苦手そうな内容も含まれています。

使用するデータベースはPostgreSQLなので、これをインストールして読んでいった方が良いです。
PostgreSQLはOSS(オープンソースソフトウェア)なので、無料で使用できます。

データベース(DB)は、SQL文の違い(私は説明するのに、訛り、方言なんか言っています)があるので、他のデータベースでは、その違いによりサンプルがエラーになるからです。

本書の中では、下記のような良く使われる分析方法が説明されています。

  • クロス集計
  • バスケット分析(どの商品が一緒に買われやすいか分析する)
  • デシル分析(購入金額の順に顧客を人数ベースで10分割する分析)
  • 時系列データの分析で移動平均法
  • アクセスログのセッション分析

この辺りは、自分が必要としている内容を詳しく読むや「やってみる」などでも良いかと思います。

後半は、データウェアハウス(DWH)の構築や企業全体の分析について説明されたりとなっています。

著者の方もSQL文の説明から後半部分まで1冊にまとめたことを「暴挙」と書いていましたが、細かい内容を知りたかったら別の書籍を読んだ方が良さそうです。
その辺りは、参考文献を細かく掲載されているので、それらを読んだ方が良さそうです。

あくまで、この本は分析の入り口(入門)と考えた方が良いかと思います。

より以前の記事一覧