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書籍・雑誌

2020年4月19日 (日)

みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」 の感想

 

 

『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』(日経BP)を読みました。
私も、一応IT技術者で、IT業界に身を置く身ですし、知人もみずほ銀行の2019年に稼働した勘定系システム「MINORI」の開発に関わっており、開発工数の35万人月の何人月かは、彼の分だったので、書店で並んでいるのに気になって読んでみました。

 

構成としては、2019年に稼働した勘定系システム「MINORI」の開発や今後について、2011年3月に発生した、東日本大震災での義援金受付でのシステムトラブル、2002年4月の第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の三行合併の直後に起きたシステムトラブルという、この19年に及ぶみずほ銀行のシステムに関することがまとめられています。
2002年4月の第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の三行合併の直後に起きたシステムトラブル、については、以前「動かないコンピュータ」で読んだことがあるような気がするので、再録なのでしょう。

ちょっと残念だったのは、2019年に稼働した勘定系システムについて、やや奇麗事で片付けられているなという感じを受けました。35万人月もかけた、プロジェクトでどんないざこざが起きて、どのようになったのかが、あまり見えなかったのは残念です。

このような大規模システムに関わることは、今の職場ではなさそうですが、それでも気になる事、自分の会社でもやらないといけないと思ったことはありましたので、まとめておこうと思います。

 

2019年に稼働した勘定系システムの開発プロジェクト

ユーザ部門が要件定義時に「現状と同じで」というAS ISの要件定義は、禁止して、あるべき業務フローを考えさせた。

ユーザ部門は、本当に今のままでよろしくということが、多いので、これをやったことは、すごいと思います。
私の経験した中で最悪のパターンは、現状システムから出ている帳票の数字の根拠が分からないのに「これでよろしく」という客がいました。

 

4重チェックでシステム品質を高めた

開発エンジニア(第1線)、開発エンジニアのプログラムを側でチェックする(第1.5線)、情報システム部門の視点で品質を満たしているチェックする(第2線)、業務監査の視点で品質をチェックしている(第3線) 業務監査視点でのチェックをするというのは、なかなかできないことだと思いましたが、システムは社の業務に深く関わることですから、基幹システムですと、これぐらいやらないといけないのかもしれません。

要件定義前に建てたスケジュールの見直し

要件定義をした後に工数を見直した結果、当初の想定より長引く工程があって、スケジュールを見直したようですが、通常ですとベンダーの検収に関わったりして、無理やりなスケジュールのまま突き進まなかったのは良かったのかと思います。

 

ユーザ部門に早い段階でシステムの機能確認をさせた

要件通りに作っても、出来上がったシステムを見て、「あーじゃない、こーじゃない」とユーザ部門が言うのが常ですが、それを早い段階でつぶしていったのだなと思いました。

 

システム切り替え時も入念な準備と訓練を行っていた

システム切り替え時の進捗管理ツールまで作っていたらしいですが、そこまでできなくても事前準備を入念にやったりはできるかなと思います。移行時の「トラブルを想定した訓練も行ったりしていたようで、このあたりは、自分の会社でもやっておいた方が良いかもしれません。

2011年3月の震災直後のトラブル

システムの老朽化対策をしていかないといけない

1回作ったから終わりでは無くて、新規開発ではなくても適宜改修作業はしていかないといけないと思いました。

トラブル発生時の手順や判断基準を予め作っておかないといけない

システムトラブル時に、その場で手順を作ったりせずに、事前に手順や切り戻しのタイミング、役員への連絡するタイミングなどを作らないといけないと思いました。

システムがブラックボックス化するとトラブルが長引く

退職者からの引継ぎが十分でなかったりして、システムの全容を把握できていなかったりすると、ブラックボックス化してトラブルの要因やトラブル解決に時間がかかったりしてしまうようになってしまうなと、心当たりがあることが書いてありました。

 

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2020年2月 6日 (木)

仕事論 「水曜どうでしょう」2人の名物ディレクターが働き方を語る 藤村忠寿、嬉野雅道著を読んだ感想・書評

仕事論 「水曜どうでしょう」2人の名物ディレクターが働き方を語る(藤村忠寿、嬉野雅道著 総合法令出版)を読んだ感想・書評になります。

 

 

「水曜どうでしょう」で、大泉洋さんやミスターこと鈴井貴之さんより目立つ、名物ディレクターの藤村君とカメラ担当だった嬉野君が書いた本になります。

テレビマンとして、ビジネスマンとしての藤村忠寿さんと嬉野雅道さんの一面を読みとれる本となっています。会社(この場合はテレビ局)や、未だに新作が発表される「水曜どうでしょう」の仕事としての考え方なんかがまとめられています。

メディア関係でない職種の私でも、「ああなるほど」と思うところがあるので、いくつか書いておこうと思います。

  • 人は組織に属して、生きていく、フリーで生きていける人も何らか他者と協力関係を築いて生きている
  • 出来ないことは、しっかり根拠をもって出来ないと言う
  • しっかり計算された企画書だけみて、承認するような上司はいけない、企画書を出した部下の熱意を見ている
  • 普段からチーム内で話ができていれば、会議はいらない
  • 組織を変えるには、一人だとわがままだと思われるから、「共感する人」とやらなければいけない、少なくとも二人いればいい。
  • 現場で働く人達が、意志をもって働きやすい環境を作って、自分で考えて、仕事を楽しい物にしていけば、会社の雰囲気も変わっていく。
  • ブラック企業でなければ、20代は我慢して経験を積んだ方がいい。
  • 「やりたい仕事」については、その思いをずっと持ち続けないと、会社の中で何もできない人間になっていまう。
  • 組織を変えられるのは、経験を積んだ30代になってから、40代からは下の世代に前例を示さないといけない
  • 会社に属している肩書きを利用する。
  • 市場調査やマーケティングに頼るのではなく、自分自身が売れると思ったものを作った方がいい
  • トラブルが起きたときは、トラブルを収めるだけでなく、原因を追究しないと、自分の判断基準を作れない
  • 今自分たちの状況の中で、できることをやっていく
  • 失敗をネガティブに捉えない、ミスから新たなものができるかもしれない
  • 選択肢に迷ったら、とりあえず一つを選んでやってみる。失敗しても何から拾い物はある。
  • 客観的に物事をみれる人がいるということは、大きな意味がある。
  • 自分で考えて、自分で判断していく仕事は、最終的に人生と重なる
  •  

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2019年11月27日 (水)

「SEマネージャーのためのプロジェクト管理」を読んだ感想

SEマネージャーのためのプロジェクト管理(桜田孝 著 青山ライフ出版 ISBN 978-4-434-21802-6)を読んでみました。

SEと書いてあるので、システム関係のプロジェクト管理について書いてあります。

著者の紹介を見ると、著者は三菱電機の相当大きいプロジェクトを担当していていたようなので、そのことを留意して読まないと、いけないかなと思います。

過剰なプロジェクト管理は、プロジェクトの停滞を招くかと思いますので、このプロジェクトではどのような管理方法が良いか、進め方が良いかは考えていかねばならないかと思いますので。

内容は、プロジェクト管理の、教科書と言う感じで、プロジェクト管理に関する様々な、手法をプロジェクト計画~完了までを網羅したものとなっています。

大学の教科書や社内の研修資料と言った感じで、硬めな雰囲気の本で、いくつかプロジェクト管理を経験した人向けの内容かなと思います。
自分の経験を踏まえたうえで「こういう方法もあるんだ」等と思うことがあるかと思います。

ベンダー向けの本とは思いますが、導入先企業のプロジェクトの担当者が読んでもためになるかなと思います。システム会社はこういうものなのか、と思うと思います。この本でも、ユーザー側の協力が重要と度々言及されています。ユーザーのプロジェクトに関わる姿勢についてもことによっては、リスクとなると書いてあります。(間違った「お客様は神様」精神の担当者だったら、激怒するかもしれませんが)

また、「余談」というコーナーがところどころでてきて、著者が経験したり、見てきたプロジェクトの話(失敗が多い印象)が本書の本当の良さだと私は思います。

2019年11月20日 (水)

「本屋の新井」を読んでの感想

「本屋の新井」(新井見枝香 著 講談社 ISBN 978-4-06-513413-9)

有名な書店員、新井見枝香さんの2冊目のエッセイです。
(2019年11月現在、三省堂書店に在籍だと思っていたらHMVに転職されていました)

一冊目(「探しているものは そう遠くはないのかもしれない」)は、私生活の話題が多かったですが、今回のは、書店員としての話題が多めです。
本の紹介が多いですが、書店の内部事情を書いているところが面白かったです。

その一部
・図書カードが書店には利益にならないこと
・POPについての話
・書店で本を購入したときに入れてくれる袋が書店には結構負担になっている話
・棚整理の話

これ読むと、書店で、本を棚から手にとって買うのを止めたときは、元の位置に戻したり、買った書籍を袋に入れてもらうのは止めようと思ったりします。

近所の本屋のお姉さん(年上の女性はお姉さんというのが礼儀)も、袋やカバーを毎回辞退していたら、感謝されたのは、こういう理由があったのかと思ったりしました。

本の紹介もされているので、紹介されている中で、気になった本は読んみるのも良いかと思います。

2019年9月10日 (火)

ブリティッシュ・ジョーク満載のおバカSF小説「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズの感想

googleで「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」を検索すると、42という答えを出してくれます。

これの元ネタって「銀河ヒッチハイクガイド」(ダグラス・アダムズ著)という小説が基になっているものなんです。
何でも英語圏のIT技術者は、結構この小説が好きが人が多いということを聞いたことあるような気がします。

日本のIT企業でこんなネタやったら、「始末書」を書かされそうですが(羨ましいなぁ)

この元ネタになった、「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズは3部作だったのですが、この後追加で2部が追加されたり、著者が逝去した後に、別の人が続編を書いたりしています。

日本語訳も、現在は河出書房新社から出版されており、英語嫌いでも日本語で読むことができます。

続編は読んでいませんが、3部作の「銀河ヒッチハイクガイド」「宇宙の果てのレストラン」「宇宙クリケット大戦争」(安原 和見翻訳)を読みました。

内容はブリティッシュ・ジョーク満載のおバカSF小説という感じです。(褒めています)

主人公は、うだつの上がらないアーサー・フィリップ・デントが、自宅の立ち退き反対から話が始まります、アーサーの友人のフォード・プリーフェクト(実は宇宙人)が地球が破壊されるという話をして、その後ヴォゴン人という、いかにもお役人を風刺したような宇宙人が出てきて、公共工事のため地球が早速破壊されます。

アーサーとフォードは、間一髪でヴォゴン人の宇宙船に「ヒッチハイク」で乗り込むことに成功しますが、見つかって宇宙空間に追い出されてしまいます、その後、ゼイフォード・ビーブルブロックス(頭を2つもつ宇宙人)の宇宙船「黄金の心号」(これも盗難船)に偶然助けられ、
ゼイフォードにナンパされた、地球人のトトリアンの4人と、未来の世界の鬱型ロボットことマーヴィンで宇宙放浪の旅に出るという話。

ここまでで、もうハチャメチャですが、放浪の旅は更にハチャメチャになってきます。

ハチャメチャぶりを細かく書くのは無粋ですので、つまみ食い程度に紹介すると

  • 「黄金の心号」(宇宙船)へ向かってきたミサイルは、マッコウクジラとペチュニアの植木鉢に変わる
  • アーサーはネズミに脳みそを取り出されそうになる
  • 地球はある答えを出すためのコンピュータで、この答えを出されると困る人たちが答えが出る前に破壊するようにした
  • 宇宙の終末を見ながらレストランに行って、食事をするが、食材がでてきてお勧めの部位を勧めてくる(何だか、ミノタウロスの皿みたいですね?)
  • 地球人の祖先は、原生の原人でなく、他の惑星の役立たずで、その「役立たず」を捨てた惑星の住民も皮肉的な最期を迎える
  • 無限引き伸ばされワウバッガー(永遠の寿命を持つ男)は、生きることに飽きてしまい全宇宙の知的生命体をアルファベット順に侮蔑しに行くことをしている
  • クリケットは大昔の宇宙戦争の記憶が歪んで表現されたもの
  • 外側も内側もイタリアンレストランそっくりな宇宙船が出てくる
  • アーサーによって、輪廻を回され続ける男アグラジャグが出てきて、当然、アーサーを憎んでいる
  • 自白剤を摂取しすぎて、真実のみを話す男が出てくる

おバカぶりは、実際に小説を読んでみてください。

電車の中で読んで爆笑して周りの人に白い目で見られたのは、「すごいよ!マサルさん」以来でした。
そんな経験があるので、なるべく人目につかないところで読むことをお勧めします。

2019年9月 4日 (水)

コロコロ創刊伝説(1巻)を読んでみた感想

海老名に行く用事があり、その帰りに海老名駅近くの「三省堂書店 海老名店」に立ち寄って、久しぶりに漫画コーナーを見てみました。
このお店の漫画の品ぞろえが、充実しているというか、趣味にあっているのか、面白いものが見つかります。

小学館のコーナーで、「のむらしんぼ」という懐かしい作者名を見て、手に取ってみてみると、「コロコロ 創刊伝説」という本でした。
小学生の頃(1990年~93頃)にコロコロコミックを購読していたので、懐かしさも手伝って、1巻を買いました。

読んでみると、コロコロコミック創刊時からの出来事をコロコロ一筋の、のむらしんぼ先生の自身の現在と当時の回顧と併せて、「コロコロらしいアレンジを加えて」描かれています。
絵柄は「つるピカはげ丸」をちょっと大人向けにしたような絵柄なので、何だか懐かしい感じです。
何より驚きだったのは、のむらしんぼ先生の現在の窮状が描かれていることでした。私のイメージでは、「つるピカはげ丸」のイメージがあったので、まさかここまでとは思ってもいませんでした。

一巻の内容ですが、創刊(1977年)から80年代前半ぐらいの内容になります。1981年生まれなので、何だか歴史書を読んでいるような感じです。

「ゲームセンターあらし」や作者自身の「とどろけ!一番」等、名前だけは知っている漫画のことが取り上げられています。
2019年9月現在で4巻まで出ているので、何れ自分が読んでいた時代のことが出てきて、「卒業」した後のことも読むことになりそうです。

(ネタバレ)先生の借金返済のため、かつてコロコロを読んでいた人は単行本を買って読んでみてください。

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2019年9月 2日 (月)

「グーグル、モルガン・スタンレーで学んだ 日本人の知らない会議の鉄則」を読んだまとめ

以前、自分の会社の会議にかかる人件費がどれほどかかっているか、計算したことがありましたが、そのとき会議のやり方の本でも読もうかと思っていたのですが、ついこの間ようやく、そのような本を読めたので、そのまとめや感想になります。

読んだ本は「グーグル、モルガン・スタンレーで学んだ 日本人の知らない会議の鉄則」(ピョートル・フェリクス・グジバチ著 ダイヤモンド社)という本になります。

会議を円滑に進め、いかに会議の生産性を上げるかの説明が著者自身の実例とともにまとめられています。文章もとても読みやすく、どんどん読めてしまいます。会議・ファシリテーションだけでなく、チーム作りについても触れられています。

この本を読んで「会議を効率化しよう」というのは、一人では無理があるので、同志を探して、係や課などの単位で、効率化を進められるようにした方が良いと思います。

以下は、本書の気になったところのまとめです。

会議について

1.会議は、ゴールを決めないといけない

この会議の目的は

  1. 意思決定
  2. アイデア出し
  3. 情報共有
  4. チームビルディング

のどれなの?という話です。

自分自身の経験の中で、良くある会議は、情報共有の会議だったのに、途中から上長が「これについて、アイデアないか?」みたいなことを言って、いつの間にかアイデア出しの会議になり、みんな急にアイデア出せなんか言われても、そんなすぐ出せるわけないので、時間だけがたって、終いには話を振った上長が「てめぇら、なんも考えずに仕事しているのか(怒)」となったりしています。
そうならないように、ゴールを決めましょうという話。

2.一度で全部決めて先送りしない

決めることは、会議中に決めてしまおうって話です。会議に出ていない人の意見が必要な時は、電話をしてでも聞いてしまおう、連絡がとれなかったら、次の会議にまでに誰が何をすべきかは落とし込もうということです。

確かに、無駄な会議だと、それは次回にみたいな感じで、ズルズル先延ばしになりますね。

3.ただ「やれ」というような会議はしてはいけない

相手がやってみたいと思う資料を作るべきであり、必ず聞き手からの質問の時間を作るべき。

参加者が納得するような会議にしていかないといけないということですね。ひどいと急に会議に呼ばれて、「やれやれ、これやれ」みたいで、ただ言われるだけ(言えない)会議も経験しました。

4.成果の高いチーム

チーム内で均等にお互いに意見を気兼ねなく言える。相手の気持ちを汲み取り、思いやれるのが成果の高いチーム。
無駄な会議は、大抵独裁者(その会議で一番職位が高いやつ)がいて、そいつの気に入らない意見なんか言えませんものね。

5.生産的な会議にする方法

アウトプットを出すのに、最少の人数で短時間で会議をする。
無駄に、人を集めても人件費の無駄ですし、時間もそうですよね。

 

以下は、本書でまとめられている、会議やチーム作りをいかにして、進めれば良いかのまとめです。

会議の生産性を最大化する鉄則

1.アジェンダには、議題の他、ゴール、重要性、時間配分を書く

  • 議題の他、会議の冒頭に最初にチェックイン、最後にまとめの時間を設ける
  • 議題は、進捗や報告などのオペレーショナルなものを持ってきて、後半に創造的なものを持ってくる

2.会議の前日の午前中にはアジェンダを参加者に共有する。

  • 当日に急に渡されても、分かりませんものね。

3,資料は、一か所にまとめておく

  • 各人のPCなどのローカル環境やメール添付ではなく、クラウド上など一カ所に置くようにする。

4.会議での役割は職位などで固定にしないで、ローテーション制する。

役割

  1. オーナー(マネージャー)
  2. ファシリテーター
  3. タイムキーパー
  4. ノートテイカー(議事録係)

※タイムキーパーは、タイムウォッチなどで、機械的にアラームを鳴らすようにする。

5,会議の冒頭のチェックインでは、全員が発言する

  • 内容は、自己紹介(自身状態、気持ち)、議題に関する感想、近況、議題には載っていないけど重要なこと、などを手短に発表

6.プレゼンでは、紙は一枚も配らず、スライドに集中させる

7.各議題の予定時間は小刻みに設定する

5分単位ぐらいを目安にする

  • 議題がない、議題の優先度がいずれも低い場合には、会議を無しにしてしまうなど、ルールも決めておく。

8.次回の会議に決めることになったものは、2日前までに共有するようにする

9.定期的に会議の見直しを議題にする

  • 「個人」への非難はせず、チーム全体の改善のためになされるものにする。
  • 不要な会議は、とりあえずやめてしまう。

ファシリテーションの鉄則

1.会議前にファシリテーターは、会議のオーナーと議題の時間配分と優先順などをプレミーティングしておく。

2.感情レベルの葛藤を引き起こしそうなときは、その恐れを明確にすることで、事前に取り除く。

※どのようなときも発言は建設的にが、ファシリテーターの基本の心構え

3.議論を引き出すために、氏名にランダムさを取り入れることで、メンバーが真剣に参加するようになる

4.質問は「状況」をより明確にするようにする

5.選択肢を並べて、それぞれのメリット・デメリットを書き出す

6.複雑な議題の場合、キーマンに事前に意見を聞いて、3案用意して、メリット・デメリットもわかる範囲で整理してそれを基に議論する。

7.しかめっ面で、支配的な雰囲気を作り出してしまう人は、どれだけ役職が高くてもファシリテーター失格

8.感情レベルの葛藤(対立)が生じそうなときは、場の空気を壊す仕掛けを作っておく。

※本文中ではコップの水をわざとこぼすという例が載っていました。

決められない会議のためのトラブルシューティング

1.結論を未だすべきかでもめる

  1. 複雑系の議題・・・仮説を絞り込まず行動する、PDCAサイクルを短期で回す
  2. 煩雑系の議題・・・まず慎重に分析して、その後対応する
  3. カオス系の議題・・・トップダウンで即行動
  4. 単純系の議題・・・即行動

2.議題を蒸し返される

six thinking hats(6つの帽子思考法)を用いる

  1. 白・・・客観的な事実とデータに基づいて考える
  2. 赤・・・感情的な視点から考える
  3. 黒・・・批判的に弱点を考える
  4. 黄・・・楽観的・肯定的に考える
  5. 緑・・・創造的に新たな視点から考える
  6. 青・・・考えのプロセスを構成し、調整的に考える

3.論点がずれる

  • アジェンダに無いことは、「次回の会議にしましょうか」などと建設的に聞く

4.言われたことをやっていない

  • 建設的にやっていない理由を根気強く問いかけ、原因を明らかにする

5.意見が最後まで割れる

  • 全会一致は時間の無駄
  • 個人的には賛成できなかったとしても、成功に繋がるように「言いたいことは、全部言った」ようにする。

根回しの鉄則

1.会議以外のコミュニケーションが無い場合、会議と会議の間にコミュニケーションがとれるようにする

2.根回しする際は「上司の上司の目線で、上司の成功の定義を明確にすると突破口が見いだせる

3.情報共有して、社内政治を行わないようにする

4.ごますりでなく、信頼関係が必要

チーム作りの鉄則

1.生産性を上げるには、チーム内の心理的安全性を高める必要がある

2.ネガティブな発言でも歓迎する

3.マナージャーが率先して、本音(弱み)を見せるようにする

  • 「悲しい」「困った」も自分が感じたことは、そのままメンバーに伝えて、メンバーからも伝えてもらう

4.全ての文句は依頼事と考える

5.定期的に愚痴会を開く

6.メンバーの失敗は、個人の失敗ではなく、プロセスの失敗なのだから、犯人捜しをせずに、何が原因だったのか、調べる方が良い。

7.始末書をなくして、仕組みに問題が無いか、調べた方が良い

8.マネージャーに必要な資質

  1. やさしさ
  2. 厳しさ
  3. ユーモア

9.不機嫌では人は動かない

10.年下からも学べ

11.根性論では、チームはまとまらない

12,どのような行動にも意味がある

2019年8月31日 (土)

「10年戦えるデータ分析入門」(青木峰郎著)を読んでの感想・書評

データ分析を頼まれた関係で「10年戦えるデータ分析入門」(青木峰郎著 SBクリエイティブ)を読んでみました。

本書の副題に「SQLを武器にデータ活用時代を生き抜く」とあるように、SQL文でどのようにデータ分析するかが、載っています。
SQL文の説明も結構な割合で含まれていますので、SQL文を作ったことが無い人でも、読めると思います。

また、サブクエリ(副問合せ)やウィンドウ関数、問い合わせ結果の縦横変換といった、データベースを扱うエンジニアでも対象の業務分野によっては、苦手そうな内容も含まれています。

使用するデータベースはPostgreSQLなので、これをインストールして読んでいった方が良いです。
PostgreSQLはOSS(オープンソースソフトウェア)なので、無料で使用できます。

データベース(DB)は、SQL文の違い(私は説明するのに、訛り、方言なんか言っています)があるので、他のデータベースでは、その違いによりサンプルがエラーになるからです。

本書の中では、下記のような良く使われる分析方法が説明されています。

  • クロス集計
  • バスケット分析(どの商品が一緒に買われやすいか分析する)
  • デシル分析(購入金額の順に顧客を人数ベースで10分割する分析)
  • 時系列データの分析で移動平均法
  • アクセスログのセッション分析

この辺りは、自分が必要としている内容を詳しく読むや「やってみる」などでも良いかと思います。

後半は、データウェアハウス(DWH)の構築や企業全体の分析について説明されたりとなっています。

著者の方もSQL文の説明から後半部分まで1冊にまとめたことを「暴挙」と書いていましたが、細かい内容を知りたかったら別の書籍を読んだ方が良さそうです。
その辺りは、参考文献を細かく掲載されているので、それらを読んだ方が良さそうです。

あくまで、この本は分析の入り口(入門)と考えた方が良いかと思います。

2019年4月29日 (月)

砂の器(松本清張著)を改めて読んで

995
(作中にも出てくる木次線 撮影した出雲横田は…以下自粛 2018年10月撮影)

砂の器がフジテレビ開局60周年記念ドラマとして、2019年3月28日放送されていたことを知らずに、同日にツタヤで1974年版の「砂の器」のDVDを借りて、見ていました。

フジテレビのドラマは見ていないので、何とも言えないのですが、小説をもう一回読み直してみて、その感想を書こうかと思います。読んだ人も多いと思いますが、未読の人は読んでもらいたいです。

読んでみて、松本清張の小説は次へ次へと読みたくなってドンドン読めてしまう小説だと改めて思いました。読むのが、苦にならないという感じです。

何故東北弁の「カメダ」が、島根県の出雲地方に繋がっていくかや、犯人の捜査かく乱を狙った工作、ふとしたきっかけから証拠品が見つかったり、音楽を使った仕掛けや戦争のドサクサに紛れての戸籍操作など、次のページをめくりたくなる伏線が張ってあります。
(一部、矛盾したところがあるかもしれませんが、そこにめくじらを立ててもつまらないので「小説だから」と割り切ってます)

しかし内容は、国鉄蒲田操車場での殺人事件に始まり、次々に事件の関係者が自殺や変死をしていくということに加えて、ハンセン病への激しい差別や村八分といった、日本社会の恥ずべき歴史が犯人の犯行動機に大きく影響するなど重いものです。
「ハンセン病」を「業病」(※2)「不治の病」と表現する箇所があり、まだ差別意識が強い時代(※1)がそう書かしたものであると思いました。

また、ヌーボーグループという若手文化人集団が出てくるのですが、既成概念の破壊など崇高な理想を掲げているのは、実際は「出世欲」や「身分主義」に支配されて、犯罪を犯してしまうというのは、連載当時の若者に対する著者の警告だったのかもしれないと、思えてしまいます。

※1)砂の器は1960年5月17日~1961年4月20日に読売新聞夕刊で連載されていました。1953年(昭和28年)「らい予防法」が成立したことを考えれば、差別意識が強い時代と言えると考えられます。

※2)「「業病」・・・(前世の悪事の結果と考えられていた)難病」 新明解国語辞典第7版(三省堂)より

2019年3月28日 (木)

八九六四 天安門事件は再び起きるか 安田峰俊著 を読んだ 感想とまとめ

香車の隊列に歩が立ちはだかる。
※↑写真は、本文とは多分関係ありません。

私自身は、著者と同年代のため、リアルタイムの「六四天安門事件」(以下、天安門事件)は、小学校低学年だったため、装甲車が走り回って、大変なことが起きているぐらいの認識でした。ただ、天安門事件を知るために、何か良い本はないかと思い、この本にたどり着きました。

1989年6月4日に起きた、「天安門事件」の中心メンバー、参加した人、そのときは関わらなかったが、後に民主化運動に関わりを持った人、香港人、当時中国に留学していた日本人など、様々な立場な人の「天安門事件」への想い、天安門事件から取材当時までの人生、20年以上経った現在での事件への考えを取材してまとめた本になります。

中国共産党を批判するでも、賞賛するわけでも無く、各人から聞き出せた想い・考えが数ページ~20ページぐらいにまとめられており、その内容は、なかなか生々しいです。

大まかに内容まとめておくと、天安門広場に集まった学生の多くは、「崇高な」思想を掲げた訳ではなく、娯楽の少ない当時の中国でお祭りみたいになっていたり、せいぜい「民主は何か分からないけど、良くなればいいや」が大半だった模様、庶民も「なんだか分からないけど、生活が良くなればいいや」みたいなノリで学生を支援していたりしていたり、果てには警察系大学(体制側)の学生が、個人的な立場で学生側デモに参加していたりと、当初はとてものんびりしていた雰囲気だったとのこと。

ただ、中国共産党内部では、学生に理解を示す穏健派が失脚して、強硬派が排除に向けて、動き出したりしていて、学生側も地方からの参加者などで、統制が取れない事態になっていったようです。
それで、デモ隊の排除をしようとして「天安門事件」となったとしているのですが、「死傷者が多数出る」ことを見越してか、病院の敷地に事件前に「冷蔵コンテナ」が設置されたりしていたり、事件後の病院や街中の惨状が、相当生々しい証言が載っています。

事件後、取材時までの各人の人生は、亡命した中心メンバーや、民主化運動には見切りをつけてビジネスで成功した人、まだ民主化を秘かに期待している人、逆にインターネットの出現で民主化を望むの思想になった人など様々です。

一方、香港では、天安門事件の風化が進む一方で、過激な香港独立派が一定の支持を集める一方、従来からの民主派が支持低下に陥っていたり、更には、中国共産党の「御用団体」が入り込み混沌としている現状がまとめられていました。

台湾では、ヒマワリ学運で、天安門事件の中心メンバーであった、王丹氏、ウアルカイシ氏が、自らの天安門事件での失敗での経験知を学生メンバーにアドバイスしていたことが、馬英九政権で対中に傾斜しつつあった台湾を、改めて距離を置くようになったことは、中国共産党へのしっぺ返しになったと、まとめられています。

作者の後書きに、「監視が強化された現在では、取材することは難しく、監視が本格的に強化される寸前の2015年までに、取材を終えたのは、滑り込みギリギリセーフだった」との旨は、現在の中国共産党が未だに1989年の天安門事件から変わっていない本質的な部分だと感じました。

より以前の記事一覧